都原町S様クリーニングU1H
ご実家に置いてあったヤマハU1H。平成5年に中古で買われたピアノです。ピアノ自体は凄く評判の良い商品なのですがこの当時のHシリーズの最大の欠陥、フレンジコード切れ・鍵盤木口が黄色く変色です。中古販売するならこの二つは修理して出荷してもらいたいものですね。虫食い・フレンジコード等修理がありますが、綺麗に直して新築のご自宅にお届けいたします。暫くの間作業をお楽しみくださいね!!
ヤマハU1H 高さ121cm 当時一番売れた機種ですね。 調律が平成10年よりご無沙汰でした(^^);
天板(屋根)のカビと蝶番そしてキープレートの変色。 真鍮製のペダルも変色してます。
外装は白っぽく艶がありませんね。 腕木のも白っぽいカビが。 先ずはパネルを外します。
腕木内側も埃がへばりついています。 鍵盤は外して箱の保管。 鍵盤下の埃。赤い粉は虫食い跡。
バランスピンが錆びて青白くなってます。 弦錆、全体に白っぽくなってます。ピンは比較的綺麗ですね。
ハンマーも比較的綺麗ですね。 ヤマハの欠陥の変色した木口。 もう一つの欠陥、フレンジコード切れ。
早速フレンジコードを修理します。ハンマーを外し、古いコードを剥がします。 新品の白いコード片側に接着。
折り返して反対側を接着して終了。 ペーパーでハンマーを削り形を整えます。弦溝も無くなり綺麗になりました。
白鍵木口をノミで落とします。 剥がした木口。 保護シールの付いた木口貼り付け。
鍵盤の形に合わせ削ります。 保護シールを剥がし木口終了。 フロントブッシングクロスを湯煎にて剥がします。
バランスブッシングクロスも湯煎にて剥がします。 剥がしたクロス。 貼り駒で圧着してクロスを貼ります。
バランス・フロントクロス貼終了。 ピアノを倒します。写真の道具を使うと一人でも倒せますよ!!
底板を外しました。 ペダルパーツをバラします。 ぜ~んぶ外しました。
ペダルを磨きます。 全然違いますね!! 錆止めクリアーを塗布します。
ペダル窓クロスが経年劣化してますので貼り換えました。 ポリッシャーで外装磨き。
ピッカピカになりました~。 サンドラバーで弦磨き。 綺麗になりましたね。
チューニングピンを機械で磨くと、艶が出てきましたね!! 新品ビスで底板取り付けです。
ピアノを立てました。 更にパーツ磨き続きます。 まるで鏡ですね!!
バランスピンに魔法の液を塗り、一本ずつ丁寧に磨きます。 綺麗になりました~。
同じようにフロントピンにも魔法の液と磨きをかけると、ピッカピカになりますね。
鍵盤・アクション取り付けました。 鍵盤高さをペーパーパンチングの出し入れで調整。
鍵盤深さをペーパーパンチングの出し入れで10mmに調整。 ハンマー接近他諸々調整。
調律します。 パネルを組み立てて終了。外装も音も素晴らしくなりました。大切にお使いくださいね!!
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