東京O様カワイUS-70
御実家に置いてあったカワイの高級機種us-70グランドピアノタイプ譜面台です。
昭和55年製から平成5年まで調律担当は、なんとグローミュージックの山内さん。
それから調律もせずに静かに寝ていたこの高級us-70。
インターネットを見た娘さんが何も知らずにお電話くださいました。
偶然ですね〜、奇遇です。子供さんの為にこのピアノを甦らせて使うという事です。
楽しんで作業風景をご覧下さいね。もう暫くお待ちください!!
132cmの大型ピアノです。
パネル・アクション外しました。 シルバーメッキピンの錆。 クモのミイラを発見〜(^^);
芯線が錆びていますね。 こちらは酷いですね。 爪楊枝発見〜!!
バランスピンが白っぽく錆。 綿ボコリの積もった棚板。赤い粉が虫食いクロスのカスです。
弦を順番に少しずつ緩め外します。巻き線終了。外した弦は業者送りで同じ物を作成して貰います。
芯線外し終了。こちらは資源ゴミ。 チューニングピン外し。埋まった見えない部分はこんなに錆びてますね。
拍子木外しでビスが折れた。 クロスの当たるところは湿気で黒く錆びます。磨き〜!!
新品パンチングクロスセット。 バランスパンチングクロスセット。 アグラフの錆。
凄い錆です。 外側・中は糸を通して磨き。 こんなに立派になりました〜。
バランスクロス剥しました。 フロントクロス剥しました。 バランスクロス貼り。
フロントクロス貼り。 バランスクロスカット。 フロントクロスカットして終了。
駒の上が汚れているので掃除機を掛けて綺麗にします。 本日28度暑い!!
バックチェックの変色です。 一本ずつ磨きます。 綺麗になりましたね!!
ピアノを倒しました。 妻土台の塗装が剥げてます。 浮いた塗膜片。
クランプで接着して、パテ埋めをします。 底板外しです。
ようやく外れたのですがビスの凄い錆。途中で折れたのが数本有ります。
折れたビスを外します。外周に穴を開け取り出します。 折れるはずですね!!
底板を外さないと見えない汚れ・ゴミ? クモ発見〜。 これは犬か猫の毛?
取ったビスの穴補修です。 ペダル飾り窓外しました。 パーツを磨きます。
パーツをばらしました。 ペダルを磨きます。 塗装補修です。
ハンマー弦溝。 ファイリング(削る)して形を整えガンでクズを吹き飛ばします。
ピンブロック打ち込み。 弦(芯線)を張り開始。 芯線終了!!
巻き線が来ないのでピアノを起こして鍵盤磨き・調整で鍵盤を取り付けました。
裏が凄い埃ですね。 掃除します。 佐川急便到着。
巻き線が到着しました。 早速張ります。 巻き線終了〜!!
プレッシャバー取り付け。 弦で弦を弾いて最初の音合わせ。
塗装した底板を組み付け。 ペダル飾り窓も塗装しました。 新品みたいになってきました。
厚さの違うペーパーを出し入れして鍵盤の高さ・深さを均一に調整します。
消音ユニットセンサー取り付け。 コントローラー。 何度目かの調律です。
蝶番も光ってますね。 kawaiが眩しい。 ペダルには保護ビニールが。
カワイの最高機種us-70出来上がりです。消音ユニットも付き気兼ねなく練習できる事でしょう。
お母さんから子供へ、その子供から子供へ・・・永遠に引き継がれる大切な家宝です。
調律管理を怠らず、いつまでも大切にご使用くださいね!!