愛知県O様US-50
宮崎のご実家に置いてあったカワイUS-50。子供さんの為にクリーニングして愛知県のご自宅にお届けいたします。
カワイの高級機種US-50は、現行機種でいうとKシリーズの最高峰K-700(カワイ伝統のグランドピアノスタイルの譜面台に、モダンさを加えたハイエンドモデル)標準価格 980,000円(税抜)・・・税入れると100万円超す~。絶対手を入れて使ったほうが得ですね!!今回は弦も全て張り替えますので時間は掛かりますが、新品状態にしてお返ししますので作業をお楽しみくださいね(^^)V
譜面台がグランドピアノ方式で高さ132cmの高級機種US-50。
上前板・鍵盤蓋と全体的に白っぽく艶が全くありませんね。
ペダルにビニールが・・・クリーニング?中古? 取りあえずパネルを外しました。マフラーフェルトに弦錆跡。
ハンマーレールに錆? 白鍵の黒鍵側角が削られています。いくつも有ります。隣の写真は正常な状態。
当たりくじ発見!! 鍵盤を外し箱に保管します。 白っぽくなったフロントピン。
黒くくすんだバランスピン。 3台同時進行で作業をおこなっています。 でかい乾燥剤が入ってました。
錆の出始めているつーにんぐぴん。特にベアリングの錆が酷いですね。 ピアノを倒します。
横になったピアノ。先ずは底板を外しました。本体と外した底板です。
弦を徐々に緩め、プレッシャーバーを外しました。巻き線を外して業者送り。芯線も全部外して廃棄します。
チューニングピンを機械で抜きました。 更にピンブロックを抜き取りました。
ペダルパーツを外しました。 機械でペダルを磨きます。 輝きが違いますね。
錆止めクリアー塗布です。 ペダル窓クロスが痛んでるので貼り換えました。
ポリッシャーで外装を磨きます。 鏡みたいになりました。 フレームを磨きます。
止音フェルトも汚いので貼り換えますね。 ポリッシャーでパーツを磨きます。
譜面台がもろ鏡になりました。写真みたいですね。
バランスピンに液体を塗布して拭き取ると、錆も取れてピカピカに。
同じようにフロントピンにも液体を塗布して拭き取りました。
ピンブロックを打ち込みます。そしてチューニングピンの太さに合わせ穴を広げます。
錆び難い新品のシルバーメッキピンを打ち込みます。 弦はドイツの高級レスローワイヤーです。
張り方始め!! おー、美しいですね!!流石に新品だ(^^)v 鍵盤も磨きますね。
ハンマーヘッドの弦の溝跡をファイリング(整形)しました。 かなり綺麗になりましたね。
特注巻き線到着です。早速張り方開始・・・・・・・・・・巻き線終了!!
弦をチッピングしながら音合わせ。 底板を新品ビスで組み立て、起こしました。動画です。
アクション・鍵盤取付完了。
調律師の工房ならではの整調作業を行います。 マフラーフェルトが汚いので貼り替えます。
綺麗になったマフラーフェルト。 最終調律です。 KAWAIのロゴが眩しいですね。
外装も新品見たいになりました。大切にお使いくださいね!!
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