宮崎市田野町Y様G5Eオーバーホール
ご実家に置いてあったYAMAHA G5E。奥行き197cmの大型タイプ。
調律も随分されてなく弦は錆び放題。でも虫食いは僅かで状態は良いですね。
電子ピアノでピアノを習っている娘さんの為に弦・ハンマー等の交換してのオーバーホール。時間は掛かりますが作業をお楽しみくださいね!!
グローミュージックへ梱包されたG5E到着。早速、梱包を解いて脚を取り付けて組み立てます。
昔は音大生など関税が免除される制度がありました。それがこの丸免のマークです。 錆びたYAMAHAロゴ。
写真写りが良いですが木口が茶色に変色。蝶番も錆が出てますね。 艶が無く埃を被ってます。
G5のマーク。 チューニングピン変色・錆。 錆びた弦の下にダンパーフェルトが2個?
アグラフからピンまでの錆びた芯線。巻き線は芯線に銅線を巻き付けてあります。変色したダンパーヘッド。
鍵盤蓋を外します。 意外と綺麗ですね。 アクションを外します。
外したアクションは作業台へ。ハンマーの弦溝も深いですね。 ダンパーを外します。
おやおや~、剥がれてるぞ!! ダンパーを全部外しました。 鍵盤からハンマーアクションを外します。
鍵盤だけになりました。 こちらは外したハンマーアクション。 鍵盤も外します。
外した鍵盤は箱に収納。 鍵盤を外した筬の上に押しピン・ゴキの卵発見。
錆びたバランスピン。 フロントピンも錆ですね。 大屋根を外します。
少しずつ弦の張力を緩めます。 外した巻き線は業者送り、同じものを作成。 芯線も外します。
フレームだけになりましたね。 チューニングピンを機械で外します。 根っこが錆びてますね。
ピンブッシュ外し。 これがピンブッシュ、ピンブロックとも呼ばれてます。 響板割れなし良い状態です。
響板を綺麗にお掃除。 綺麗になりましたね。 弦を固定させるアグラフに魔法の液を塗ります。
そして軽く拭き上げるとピッカピカになります。 使用前・使用後 新品ピンブッシュです。
専用治具で打ち込み開始。 全部打ち込んだらチューニングピンに合うように穴を開けなおします。
新品シルバーメッキピン。 打ち込み開始です。 やっぱし新品は綺麗ですね!!
白鍵セルロイドは熱で温めて剥がします。意外と簡単にフニャフニャになりますね。
木口はノミで剥がします。この鍵盤は剥がしやすかった!! 新品白鍵アクリライトです。
接着剤を塗布し、鍵盤に貼り付けます。 接着後削って鍵盤の形を整えます。
白鍵貼り付け終了です。 ペダルを磨きます。見違えるようになりましたね。
錆止めクリアー塗布。 長蝶番も磨きます。そして錆止めクリアー塗布。
バランスピンに魔法の液体を塗り、拭き取るとこんなに綺麗になります。
フロントピンにも魔法の液体を塗り仕上げました。
弦張り開始です。 芯線終了。後は巻き線到着待ち。 ペダル窓クロスが経年劣化してます。
剥がして貼り直します。 真っ赤のクロス貼りました~。
ペダルを取り付けますね。 良い感じになりましたね。
鍵盤蓋をポリッシャーで磨きます。 蛍光灯が映るようになりました。 外装も磨きます。
巻き線が到着しました~、早速張弦開始です。 巻き線完了(^^)V チューニングをして暫らく寝かせますね~。
二回目の調律、狂ってます。 ヒッチピン側の共鳴防止用リボンフェルト取付。
新品のアンダー入りハンマー。 先ずはサイドカット。 次に第一整音、針を刺してハンマーの緊張を解きます。
ハンマー外します。 ハンマーヘッドを外して新しいハンマーヘッドを取り付けます。
こんな風に温めて接着しています。 ハンマー接着終了。
ダンパーヘッド磨き。 輝きが全然違いますね。調整しながらダンパー取り付け終了。
整調始まりです。 鍵盤高さ調整です。アクションを引き出してペーパーを抜き差しします。
鍵盤深さ調整。 丸いペーパーを出し入れして微調整。 ドロップ調整です。
ハンマーのバックストップ調整。 最終調律です。 鍵盤蓋取付。
出来上がりました~(^^)V YAMAHAロゴも光っています。 大切にお使いくださいね!!
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