三股F様BL-82クリーニング
ご友人から譲って頂いたKAWAIの高級大型ピアノBL-82。高さ132cmで譜面台は外付けのグランドタイプ。鍵盤は象牙使用でペダル飾りのついたお洒落なピアノです。虫食いその他有るのでクリーニングすることになりました。暫く作業をお楽しみください!!
どっしりとした木目の綺麗なアメリカンローズウッドのBL-82。 残念ながら調律はS57.11で最後。
白い汚れが付着。 蝶番もカビ???錆??? KAWAIのロゴが、Wは有りません。
くすんで変色。 象牙鍵盤は茶色に変色。 ペダルカバーの付いたペダル。
裏側の支柱もがんじょうですねって、響板が反って浮いている~。どげんかせんといかん!!
パネルを外します。鍵盤も外して箱に一時保管します。 バランスパンチングクロスが虫にやられてます。
フロントもやられてますね。 ミノムシ状態の虫のお家。 鍵盤のフロントクロスの虫食い。
鍵盤バランスのクロスも!! 筬を外しました。 キーバックレールクロスを剥がし。
これもやられていますね。 艶の無いチューニングピン。 弦の錆、部分的に酷いですね。
湯煎に掛け、フロントクロス・バランスクロスを剥がします。 剥がし完了!!
貼駒でクロスを圧縮接着しバランス部終了。 同じくクロスを圧縮接着、カットして
フロントクロス終了です。
バランスピンに錆とり液を塗り、一本ずつ拭き上げます。 ピッカピカになりますね!!
フロントピンも同様に液を塗り、丁寧に拭き取り磨き上げます。 見てくださいこの輝き!!
ピアノを倒しました。 ペダルのある底板外して、ペダルパーツをバラバラにしました。
ペダルを機械で磨くと、使用前使用後みたいに輝きが全く変わります。 錆止めクリアー塗布。
弦の錆は、サンドラバーを使い手磨きします。 錆が取れ綺麗になりました。
チューニングピンを専用機械で磨くとこの通り!! ペダル窓クロス経年劣化してます。
貼替えました。 ポリッシャーで外装磨き。 光りましたね。
新品ビスで底板取り付け後、ピアノを起こしました。 棚板取付け。
新品のフロント・バランス・バックレールクロス取付。 バッチリピース!!
ハンマーの弦溝と汚れを落とすため、ファイリング(ペーパーで削る)しました。綺麗になったでしょう。
ウイッペンヒールクロスが数か所虫食いなので、部分交換します。 サービスで~す(^^)V
アクション取り付け整調始まり。 専用定規を使い、ペーパーの出し入れで鍵盤高さ調整。
鍵盤深さ定規を使い、厚さの違うペーパーの出し入れで鍵盤深さ調整。
象牙鍵盤が黄ばんでるので漂白します。過酸化水素水を塗り天日干ししたら、こんなに綺麗になりました。
調律をします。 マフラーフェルトが汚いので新品に貼り替えました。
ポリッシャーでパーツを磨いて出来上がりです。大切に弾いてくださいね!!
タグ:クリーニング, ピアノオーバーホール・修理, 本日の作業